施行事例
2025/08/14
ご親族様10名にお立ち会いいただき、お湯灌・お着付け・お化粧直し・ご納棺を執り行いました。
お湯灌では皆様にお手伝いいただき、最後にお湯でお身体をお流しする際、温泉の素をお選びいただきました。
ある地方の温泉を即決でお選びになり、「そんな温泉旅行に行ったんだね」と、思い出話に花を咲かせておられました。
また、故人様に顔パックをお施しすると、大変お喜びになられ、冗談まじりに「喪主のときも顔パックお願いしますね!」とお言葉をいただき、終始和やかな雰囲気で進行いたしました。
この度は、二日間にわたるご葬儀を家族葬として執り行わせていただきました。
喪主様や施主様も予想されていなかった方々や、故人様のご友人もご参列くださり、温かなご縁を感じるお式となりました。
故人様のお顔をご覧になり、涙を流しながら「素敵な仏衣ですね」「お疲れ様でした」とお声をかけられる方も多くいらっしゃいました。
最後のお別れ式では、皆様からいただいたお花をお摘み取りいただき、お棺の中はたくさんのお花に囲まれ、華やかに彩られました。
故人様は海の街のご出身で、海鮮がお好きな中でも蟹が大好物でいらっしゃったとのこと。
食べ過ぎてお腹を痛くされても、ケロッと「蟹が食べたい」とおっしゃっていたそうです。
そんな故人様の思いと、ご遺族様に悔いが残らないよう、お棺にお手向けいただけるようペーパークラフトで蟹をお作りいたしました。
「蟹を作るなんてすごい!」と大変お喜びいただき、最後はお手元のお近くにお納めいただきました。
深い悲しみの中ではございましたが、「ありがとう」と感謝のお言葉が絶えることなく寄せられておりました。