この度、葬儀業界を題材とした原作小説『ほどなく、お別れです』の実写映画化が決定しました。
この記事を書いているおくりびとのお葬式が葬儀監修を担当させていただきました。
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大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。
そこには、僧侶の里見とコンビを組み、事情を抱えた葬儀ばかりを担当する漆原という男性スタッフがいた。
漆原は、美空にも里見と同じ“ある能力”が備わっていることに気づき、自らが担当する葬儀のサポートを命じる。
毒舌でスタッフには厳しい漆原だが、故人と遺された家族の想いを繋げるために真摯に向き合う、心ある葬祭ディレクターだった。
著者:長月天音
2018年にデビュー作として発表され、グリーフケア小説として大きな反響を呼び、ロングセールスとなりました。
2022年に文庫版が発売され、『ほどなく、お別れです それぞれの灯火』、『ほどなく、お別れです 思い出の箱』と続編も発表されています。
葬儀場をテーマにした作品ですが、決してただ悲しいだけの作品ではありません。
大切な人を失くした悲しみのなかに、それでも前を向いて生きていくこと、人生の不条理にも納得して進んでいくことといった力強さが、ファンタジー的要素の持つやさしさに包まれて読者の胸を打つ作品となっています。
また、主人公の美空は、“特殊な能力”を持ちながらも就職活動に失敗し続け、自分の将来について悩んでいました。
そんなある日、葬儀社のスタッフ・漆原とともに葬儀の仕事に携わることになり、亡くなった人々や遺された方々の想いに触れる中で、少しずつ人生の大切なことと向き合っていきます。
この作品は、死という人生の終わりに焦点を当てるだけでなく、まだ若く人生に迷う美空の姿を通して、「人生に大切なことは何か」、「限りある時間をどう生きるか」という普遍的なテーマにも向き合っていきます。
2023年にはコミック版が発売され、2025年4月11日現在、3巻まで発売されています。
待望の4巻は2025年05月19日発売予定のようです。
この度、葬儀業界を題材とした原作小説『ほどなく、お別れです』の実写映画化が決定しました。
主演は浜辺美波さん・目黒蓮さんで、お二人は劇中で「葬祭プランナー」の役を演じられております。
監督は三木孝浩さんです。
なお、本作の葬儀監修を「おくりびとのお葬式」が担当しております。
映画の公開は2026年2月予定です。 是非ご期待ください。
【葬祭プランナーとは】
遺族の希望に沿って故人に合った葬儀を提案し、全ての手配と進行(葬儀の段取り、会場設営、式の進行など)を執り行う仕事。
より詳しい説明や葬祭プランナーに興味をお持ちの方は、以下のコラムをご覧ください。
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・本作の主人公。都内の大学に通う女子大生。
・大学生一年生から坂東会館で葬儀のアルバイトを始める。
・就職活動に連戦連敗中。
・ある"特殊な能力"の持ち主。そのことで漆原に目を付けられ、彼の担当する葬儀を手伝うよう命じられる。
・坂東会館の職員で、美空の先輩的存在。
・口調はややクールで毒舌、感情をあまり表に出さないタイプ。
・実は繊細な心の持ち主で、葬儀や遺族に対するプロ意識は非常に高い。
・漆原とタッグを組んで葬儀を担当することが多い僧侶。
・美空同様、ある特殊な能力を持っている。
・ひょうきんなところはあるが、人一倍故人と向き合う思いが強い。
『ほどなく、お別れです』は、死と向き合う中での人間模様や、故人と遺族の想いを丁寧に描いた感動的な作品です。
著者である長月天音さんも、大切な方との死別を経験したことが、本作を書くきっかけとなったと語っています。
死別や喪失をテーマにした作品を求める方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
その他にも、人生のエンディングに関する本や映画の紹介しています。
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