おくりびとのロゴ
おくりびとのアイコン

供花のご依頼

TOP

コラム一覧

枕飾りの準備方法と意味とは?葬儀前に知っておくべき重要ポイントを葬儀社「おくりびとのお葬式」が解説

2025.04.01

枕飾りの準備方法と意味とは?葬儀前に知っておくべき重要ポイントを葬儀社「おくりびとのお葬式」が解説

画像
目次

【結論】枕飾りとは何か?

枕飾りとは、故人が亡くなった直後から葬儀までの間、自宅の遺体安置場所に設けられる仏壇や祭壇のことを指します。 -枕飾りの基本的な意味や目的 この枕飾りは、故人の魂を安らかに導くための重要な役割を果たします。 多くの宗派で行われ、特に仏教では、死者の魂が次の世界へと旅立つ準備を整える場として非常に重視されます。 この儀式は、故人が新たな世界へ旅立つ前に、その魂を一時的に安定させ、家族や親族が故人との最後の時間を過ごすための場所を提供するものです。 枕飾りを行うことで、家族が悲しみを共有し、故人への敬意を示すことができます。 また、この儀式を通じて、残された者たちが心の整理をする場としても重要な意味を持っています。

枕飾りに必要な仏具一覧-準備する際に必要なアイテムと役割

枕飾りを整える際には、いくつかの仏具やアイテムが必要です。 これらの仏具は、宗派や地域によって多少異なる場合がありますが、一般的に以下のようなものが使用されます。

枕経机(まくらきょうつくえ)

枕経机は、故人の頭の近くに置く小さな机です。 この机の上に、仏具やお供え物を並べます。 枕経机は、故人への敬意を表し、その魂を祀るための中心的な場所となります。

白い布(経帷子/けいかたびら)

経帷子は、故人の体を包む白い布で、枕飾りの一部として用意します。 これは、故人が清らかな状態で次の世界へと旅立つためのものです。 布を用意することで、死者への敬意と清浄を保つ意味があります。

遺影(いえい)

遺影は、故人の写真で、祭壇や枕飾りの一部として飾られます。 遺影は、故人の姿を家族が偲ぶために必要であり、心の拠り所ともなります。

線香

線香は、故人の魂を清め、安らかにするために焚かれます。 線香の煙は、仏の世界へと故人の魂を導くと言われており、枕飾りには欠かせないアイテムです。

花(生花)

枕飾りに用いられる花は、故人の安らかな眠りを祈るためのもので、一般的には白や淡い色の花が選ばれます。 花を添えることで、祭壇が華やかになり、故人への敬意が表されます。

水(浄水)

浄水は、枕飾りに欠かせない要素であり、故人が生前に愛した水を供えることで、故人の渇きを癒し、安らかに過ごせるよう祈ります。

これらの仏具を整えることで、故人への敬意と感謝の気持ちを表し、また家族が心を落ち着けて故人と向き合うことができます。

枕飾りの飾り方と宗教的な作法-正しい飾り方や宗派による違い

枕飾りの正しい飾り方は、宗派や地域の慣習によって異なる場合がありますが、 基本的な手順を守ることで、どのような場面でも適切に対応することができます。 ここでは、一般的な飾り方と注意点について説明します。

祭壇の設置場所

枕飾りは、遺体を安置する部屋の中央か、故人の頭側に配置するのが一般的です。遺体の近くに枕経机を置き、その上に仏具を並べます。特に仏壇がある家庭では、仏壇の前に枕飾りを設置することもあります。

仏具の配置順序

仏具は、仏教の儀式に則って慎重に配置します。 まず、枕経机の中央に故人の遺影を置き、その前に浄水や線香を配置します。 花は遺影の左右に置き、線香は常に焚いておくのが一般的です。 線香の火が消えないように、適宜火をつけ直すことが重要です。

宗派ごとの違い

宗派によって、枕飾りの作法や使用する仏具が異なる場合があります。 例えば、浄土真宗では、位牌を使用しないため、枕飾りにも位牌を置かないのが特徴です。 一方、真言宗や曹洞宗などでは、特定の経文を唱えることが求められることもあります。 宗派の違いを理解し、適切な作法で枕飾りを整えることが重要です。

飾り付けの注意点

枕飾りを整える際には、故人や家族の意向を尊重することが大切です。 また、仏具やお供え物が豪華すぎないように注意し、故人を静かに見送るための穏やかな雰囲気を作り出すことが求められます。

これらの手順に従い、枕飾りを整えることで、故人の魂を安らかに導き、家族が共に悲しみを分かち合う場を設けることができます。

まとめ

枕飾りは、故人を偲び、その魂を次の世界へと送り出すための大切な儀式です。枕飾りに必要な仏具を準備し、正しい作法で飾ることで、故人への敬意を表し、家族が心を込めて見送ることができます。これから葬儀を控えている方や、枕飾りの準備に不安を感じている方も、このガイドを参考にしていただければ幸いです。しっかりと準備を整え、大切な儀式を心を込めて行いましょう。