葬儀において欠かせない存在である「供花」。
遺族や親族など、故人様と関わりのあった人たちが弔意を込めて贈ります。
供花は斎場を彩るだけでなく、最後は棺の中に納められ、故人様はたくさんのお花に囲まれて送り出されるのです。
今回は、供花について解説します。
贈る際の注意点も併せて、注文方法を紹介します。
「供花は贈るべき?」「供花を贈りたいけど、どこで注文すればいいのかわからない」
など、供花についてお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
通夜や告別式などで故人様に供える花を「供花」といいます。
読み方は「きょうか」または「くげ」です。
お別れの気持ちや故人様のご冥福を祈るための生花であり、弔意として送ります。
故人様への最後の贈り物でもあります。
供花は、お通夜や告別式において斎場内を彩る存在であり最後には故人様を色とりどりの花で埋め尽くし、出棺となります。
供花は生花を用いてアレンジされ、贈り主の名札が立てられます。
感染症対策において大勢の人が集まり密になることを避けるため、なかなか葬儀に参列できないこともあるでしょう。その際、香典の代わりに供花を贈ることも可能です。
供花を贈る人に決まりはありません。
誰でも贈ることができ、故人様との関係性が近い人ほど贈ることが多いかもしれません。
斎場内を彩り、最後は故人様が眠る棺の中に納められます。
そのため、たくさんあっても困らないものです。
多くの供花で飾られた斎場はとても華やかになり、遺族にとても喜ばれるものです。
故人様と遺族を思い贈るお花が「供花」なのです。
供花を贈る際の注意点は3つです。
葬儀の設営は、式当日の午後から始まります。
お通夜のない一日葬の場合は、前日から設営することがほとんどです。
そのため、設営の前に供花が届くように手配する必要があります。
開式の直前だと、設営が終わっている状態のため飾るのが困難です。遅くても、開式の2~3時間前までに届くようにします。
葬儀形式によっては、供花を辞退している場合があります。
これは、家族の葬儀に対する負担を減らすために行われるものです。
近年、葬儀の縮小化にあわせて、供花や香典の辞退も増えてきています。
供花辞退の中で供花を贈るのはマナー違反です。
特に、限られた人たちだけで行う「家族葬」の場合、供花を辞退していることが多いです。
必ず遺族に確認をしてから手配しましょう。
供花は、基本的に遺族がまとめて葬儀社に依頼をするか個人で手配をします。
同じ供花に揃えることができるので、飾ったときに統一感が出せるよう個人で手配する場合でも葬儀社に確認を取るようにしましょう。。
花の大きさや種類、色味など遺族の希望に添って注文されるので、なるべく個人的の判断で手配をせず、葬儀社に依頼をして同じものを手配してもらいましょう。
葬儀に関するマナーや注意点など多く紹介しております。
供花に関する詳しいマナーは、以下も参考にしてみてください。
おくりびとのコラム
供花の注文方法の代表的なものは3つです。
それぞれ見ていきましょう。
♦遺族にお葬式を依頼した葬儀社を教えてもらう
♦葬儀社に電話をし、供花を贈りたい旨を伝える
♦名札(立札)の名前を伝える
♦支払方法を確認する
※遺族に葬儀社を教えてもらう際、供花を贈りたい旨を伝えておきましょう。
♦遺族にお葬式を依頼した葬儀社を教えてもらう
♦葬儀社に電話をし、花屋から注文したい旨を伝える
♦花を選ぶ際の注意点を確認する
♦花屋に電話をする
♦供花を依頼(花の種類や色味を伝える)
♦斎場名、日時などを伝える
♦名札(立札)の名前を伝える
♦花を注文
※葬儀社によっては、提携していない花屋以外の供花を受け付けていないこともあります。個人で花屋に依頼する際は、必ず葬儀社に確認を取りましょう。
また、花の種類や色味などを細かく確認しましょう。
供花には故人様が好きだった色や花を使用する場合もあり、なるべく同じものを用意することで統一感が生まれます。
♦遺族にお葬式を依頼した葬儀社を教えてもらう
♦葬儀社に電話をし、インターネットから注文したい旨を伝える
♦花を選ぶ際の注意点を確認する
♦インターネットで供花を注文する
♦斎場名、日時などを入力
♦名札(立札)の名前を入力
※インターネットで手配する際も、花屋に依頼するときと同様に葬儀社に確認をとります。個人的に手配するときは、斎場に届く時間に気を付けましょう。
供花は故人様への最後の贈りものです。
故人様のご冥福を祈り、弔意を込めて贈ります。贈る人に決まりはなく、お気持ち次第で贈ることが可能です。
少しでも故人様と関係があれば、贈るのがいいでしょう。
ただし、葬儀の形式によっては供花を辞退していることがあります。
贈る際は必ず遺族に確認し、葬儀社を通して供花を手配しましょう。
花屋やインターネットで個人的に手配することも可能ですが、その際の注意点は多々あるのでしっかりおさえておきましょう。