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「葬儀のマナー」「冠婚葬祭のマナー」という言葉を聞くと、「日本全国で共通したマナーがあり、葬儀に地域差はない」と思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、葬儀は地域ごとに大きな違いがあるのです。

今回は「地域ごとの葬儀の違い」について解説していきます。

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葬儀に地域ごとの違いはあるのか

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「葬儀に地域ごとの違いはあるのか」という問いかけへの結論を先に述べると、「葬儀には地域ごとの違いが存在する」となります。

今は日本全国のどこからでもインターネットに接続できますし、そこでさまざまな情報を得られるようになりました。「不祝儀袋はどうするか?」「葬儀に向かうときの服装は?」「葬儀の流れはどんな感じ?」などのように調べれば、だれもが簡単に「正解」「全国区的にみて、一般的なマナー」「一般的な形式」を知ることができるようになりました。

しかし昔はそうではありませんでした。

今よりも交通網が未熟で、かつ今よりも得られる情報が格段に少なかった時代においては、「その地域ごとの葬儀のやり方」がありましたし、地域が違えば葬儀のやり方がまったく違うことも珍しくありませんでした。現在でこそある程度画一化されつつありますが、現在でも未だに、「地域ごとによって異なる葬儀の形式」は依然として存在し続けています。

ただし下記で述べることはすべて、「絶対的な違い」ではありません。「関西地方ではこのような傾向にある」としても、実際には当然そのようにしないご家庭もあります。また、明確に「ここからここまでの県はAというやり方をとり、それより南ではBというやり方をとる」などのように分けられるものではありません。

適宜補足はしていきますが、「このようなやり方をとらなければならない」「次に出る葬儀も、絶対このようなやり方だ」と考えるのは誤りです。

また現在は、また感染症防止の観点から「地域ごとの違い」よりも感染症対策の一つとしての形式の変化もあります。

通夜、告別式における違い

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通夜の後には、「通夜振る舞い」が行われることがよくあります。これは、「参列者に飲食をしてもらい、故人様の話をしよう」というものです。

この通夜振る舞い自体は日本全国でみられるものですが、「だれを招くか」が地域によって異なります。たとえば関西の方では主に家族・親族だけでこの通夜振る舞いを行いますが、関東地方では一般参列者も入れて行うことが多いようです。なお、北陸では関東式の「一般参列者も入れて行う形式」が多く採用されています。

ちなみに、告別式や不祝儀にも違いがみられます。たとえば岩手県などの東北地方では、お通夜のときなどに出す不祝儀のほかに、「おくやみ」などと書かれたほかの袋を用意してお渡しすることがあります。

また、下記で詳しく解説しますが、「告別式の時にはすでに火葬され、お骨になった故人様を祭壇に安置する」という地域も多くみられます。

火葬における違い

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「火葬のタイミングの違い」は、特に地域差を感じさせるものです。

現在は、故人様お旅立ち→通夜→通夜振る舞い→翌日に葬式・告別式→火葬場に移動→火葬・収骨→精進落としの席……となるのが一般的です。

しかし一部の地域では、故人様お旅立ち→通夜→通夜振る舞い→*火葬・収骨*→葬式・告別式→精進落としの席……となる場合があります。

※繰上初七日法要が組み込まれることもあります。

この「葬式・告別式の前に火葬を行い、葬式・告別式のときにはすでにご遺骨になった故人様に手を合わせる」というやり方は、特に「骨葬」と呼ばれます。

骨葬は、「葬儀を行う場所と遠く離れたところ(外国を含む)などで亡くなったとき」「特定の感染病で亡くなったとき」「事故などで亡くなり、ご遺体の損傷が激しいとき」などに行われるほか、東北地方や房総半島、九州の一部などで行われています。

以前、これらの地域は「豪雪地帯であり、移動が難しい」「漁業で海に出ている人が多く、帰ってくるまでに時間がかかる」「ご遺体の保存技術が発達しておらず、火葬までに時間がかけられないほどに温暖な地域である」などの事情がありました。そのため、ご遺体が傷む前に火葬に伏したのだと思われます。そして、現在もそのやり方が根付いているわけです。

日程における違い

一般的に、関東圏(特に都心部)の場合は、通夜~葬式・告別式~火葬までにかかる時間が長いといわれています。

北陸圏や中部圏などでは、「亡くなった翌日(遅くても翌々日。早い場合は当日)に通夜をして、翌日に葬式・告別式をして、そのまま火葬にする」というやり方がよくとられます。

しかし関東圏(都心部)の場合、通夜を行うまでに1週間程度の時間が必要になることもあります。

これは、都心部の火葬場が非常に混み合っているからだといわれています。すぐに火葬を行いたくても、火葬場に空きがないためなかなか火葬ができないのです。このため、スケジュールが後ろ倒しになることがよくあります。場合によっては10日程度待つことになる可能性もあります。

まとめ

ここで紹介した「地域による葬儀の違い」はほんの一例です。実際には「不祝儀袋の書き方が異なる」「着ていく服装が異なる」「不祝儀袋に入れる金額が異なる」などのような違いもみられます。ただこのあたりを正確に把握しきることは大変困難です。何度も述べたように、「地域による違い」は明確に「断言」できるものではないからです。実際に、同じ地域であってもまったく異なる葬儀が執り行われることもありますし、ご家族様によって考え方が異なることも当然あります。

「どのようにしたらいいかわからない」「引っ越してきたばかりで、こちら側の葬儀のマナーがわからない」という場合は、基本的には全国の一般的なやり方に沿うとよいでしょう。また、葬儀会社のスタッフにお尋ねいただくかたちでも問題ありません。葬儀会社のスタッフは、一般的な葬儀のかたちはもちろん、「その地域の葬儀」にも精通しているため的確なアドバイスをもらえるでしょう。


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