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葬儀を行う前に、故人様は必ず棺に納められます。これを「納棺(のうかん)」と呼びます。

そして、納棺の一連の流れを儀式として行うものを「納棺の儀」と呼びます。


納棺の儀式自体は宗教儀礼ではありません。故人様の身だしなみを整え、尊厳を保つことで、残された人が故人様と向き合うきっかけや時間を作るために行います。


納棺の儀式は家族や親族が参加して行いますが、どのようなものでどのように臨めばよいのか戸惑い不安に思う方も多いことでしょう。


葬送儀礼の一連の流れの中で「納棺」は、とても重要な意味を持つ儀式のひとつです。

この重要な儀式を滞りなく進めるために、意味や手順、注意点などを知っておくと安心かと思いますので、丁寧に解説していきます。

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■納棺とは

まず、納棺とはどういうものなのか基本的な事柄を説明いたします。

納棺は、亡くなった人を棺桶(棺)の中に納めることを言います。単に棺桶に納めるというだけではなく、故人様の身体を清拭しこの世の苦しみや痛み煩悩といったものを洗い清め、死装束へのお着せ替えや化粧をし故人様の身なりを整えた後に棺へとお納めします。

また、故人様が生前愛用していたものやご家族が入れて差しあげたいものなどを一緒に納めるなど、新たな世界への旅立ちの準備を整えるといった意味合いもあります。

また、このような納棺を儀式として行うのが「納棺師」です。納棺師についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

■納棺の儀式とは(一般的な仏式)

一般的に納棺の儀式は、お通夜の前日やお通夜が開始される数時間前に行われることが多いです。

納棺の儀式は、故人様の新たな世界への旅立ちが安らかであるよう祈りながら、「末期(まつご)の水」から始まり、「湯灌(ゆかん)」で故人様の身体を洗い清め、死装束(しにしょうぞく)への「お着せ替え」、「死化粧」にて身支度をお整えした故人様をお棺に納め、副葬品を納めるまでの一連の儀式のことをいいます。

基本的には、故人様と関係が深かったご遺族・親族が立ち合いますが、地域によっては故人様と親しかった友人・知人も立ち会うことがあります。

また、納棺の儀式でおこなう故人様の身支度は担当する納棺師だけではなく、立ち会っていただいた方々にもお手伝いをいただきながら、故人様を想う皆様で旅立ちのお仕度をおこなっていくこともあります。

納棺の儀式は、一般的に故人様の安置後からお通夜式の前までに執り行われます。そのため、遅くともお通夜式が開式する1時間前までには終えられるようにします。

お通夜式の開式時間は18時〜19時開式が一般的なため、そこから逆算をして14時〜15時に納棺の儀式を執り行うことが多いです。

納棺の儀式にかける時間は特に決まりがないため、依頼する葬儀会社や行われる地域によっても異なるのが実情ですが、約1時間〜1時間半程度が一般的です。ゆっくり行いたいなどご家族の希望があれば2時間程度かける場合もあります。

なお、納棺の儀式は本来、故人様が亡くなられてから自宅に安置された際に執り行われるのですが、最近では自宅での安置をしないということも増えております。このような場合、お通夜式を執り行う葬儀会場や介護施設で納棺の儀式を執り行うといったことも増えてきております。

■納棺の儀式の流れ

先でも述べましたが、納棺の儀式は「末期の水」から始まり、「湯灌」「着せ替え」「死化粧」「副葬品を納める」という一連の儀式をいいます。

それでは、それぞれがどのように執り行われるのか、そしてその際の注意点などについて以下でご説明をいたします。

なお、納棺の儀式において必要なものは葬儀社が用意しますので、その点についてはご安心ください。

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♦末期(まつご)の水

末期の水は、亡くなった故人様の口元を水で潤す葬儀での最初の儀式です。

喪主(葬儀の代表者)を筆頭とする故人様と血縁が近い方から順番に、枕元に近づき、箸の先につけた脱脂綿や筆、または菊の葉や樒(しきみ)などを水に浸してから故人様の口元を湿らせます。

かつては臨終間際におこなっていましたが、現在では臨終後に親族で行うことが一般的となりました。

末期の水の由来は諸説ありますが、お釈迦様がお亡くなりになる前に、水を欲したことから始められたといわれております。

また、亡くなった方に喉を潤して安らかに旅立って欲しいとの想いや、生き返って欲しいといった願いが「末期の水」に込められるようになりました。

ただし、宗派や地域によっては行わない場合もあるため、事前の確認が必要になります。

♦湯灌

故人様をぬるま湯を使って身体を洗体し清める儀式です。

これは単に清潔にするというだけではなく、故人様の生前の痛みや苦しみ、穢(けがれ)れや煩悩(ぼんのう)を洗い流すという意味もあります。


かつては遺族や親族が最後にしてあげられることとして行っておりましたが、近年では葬儀社や湯灌専門業者のスタッフが行うことが多く、ご遺族は湯灌の現場に立ち会うというのが一般的です。

とはいえ、多くの場合は、希望すれば業者のスタッフと一緒に湯灌を行うことも可能です。


最近の湯灌ですと、お着せ替えの前に濡らした脱脂綿で身体を清拭する「古式湯灌」と浴槽を用いてシャワーで身体を洗って差し上げる「シャワー湯灌」があります。


先に述べたように湯灌は形式ばった儀式のように感じるかと思いますが、「入院生活が長かったから最後にシャワーで身体を洗ってあげたい」「生前お風呂が好きだったから最後もシャワーで洗って見送ってあげたい」というように、形式ばった儀式というだけではなく、ご家族の温かい想いの現れとしてシャワー湯灌を行うケースも多くなってきております。


ただし、葬儀会社によってはシャワー湯灌がオプションとなっているところも多いので、ご希望の際は葬儀会社へ事前の確認が必要でしょう。

♦着せ替え

本来ですと納棺の儀式を仏式で行う場合、浄土への旅の身支度として、安置の際に着ていた浴衣やパジャマから死装束へ着せ替えをします。

仏式での一般的な死装束は、西方浄土に旅立つ旅姿である「経帷子(きょうかたびら)」「天冠(てんかん)」「手甲(てっこう)」「脚絆(きゃはん)」「白足袋(しろたび)」「草履・草鞋(わらじ)」を身につけます。

さらに、三途の川を渡る際に必要といわれている「六文銭(を模した紙)を頭陀袋(ずだぶくろ)」に入れ、旅の道中の厄災を払うための「金剛杖」を持たせます。神道の場合は神衣をお着せすることが一般的です。

先で述べたように仏式の場合死装束や神道の場合だと神衣を着せることが本来の形式にはなりますが、近年ですと生前故人様がお好きだったお洋服や、ご家族の思い入れのある衣類、大好きだった着物や仕事で着ていたスーツを着せてあげたいと思われる方もいらっしゃると思います。

そういった「故人様らしい姿で見送りたい」「最後はこれを着て旅立って欲しい」というようなお気持ちをくみとり、ご家族様とご一緒に故人様へのお着せ替えをお手伝いをさせていただきます。

着せてあげたいものには火葬ができるものであれば制限はございませんが、故人様のお体の状況によってはお着替えが難しい場合もございます。

そのような場合は、希望の衣類をお棺に納めたり、故人様の体の上に着ているようにかけて差し上げたりなどすることができますのでその際は担当する納棺師ができるだけご家族のご希望にそった着せ替えができるようにして参りますので、ご安心ください。

♦死化粧(しにげしょう)

死化粧は現代では「エンゼルメイク」とも呼ばれることもあります。

地域の習慣に従って行われ、一般的には髪型や身なりを整え、必要であれば爪を切り、顔を剃り、化粧をします。

男性・女性だからといって顔剃りをしなかったり、化粧をしなかったりなどはありません。

必要であれば男性でも化粧をしますし、女性でも顔剃りをします。

死化粧をする目的としては、故人様が美しい姿で旅立てるようにすることや、亡くなる際の苦しみを消すことなどがあります。また、安らかなお顔で眠っているような化粧を施すことにより、生前の故人様になるべく近づけ、ご遺族の悲しい気持ちを和らげる役割もあります。

死化粧は誰がしないといけない、この化粧品を使用しないといけない、といった決まりはございませんので、故人様が生前愛用していた化粧品などを使用し、ご家族の皆様で旅立つ前の最後のお化粧をしていただくことも可能です。

♦副葬品とは?副葬品の注意点

誰の人生にも家族や友人など他人と共有をしている思い出があります。

副葬品とは、そうした思い出の詰まったものや故人様が生前に愛用していたものなどであり、それらのものを残された家族や友人が思いを込めて故人様に持たせるために棺に納めるものです。

ただし、何でも自由に副葬品にできるわけではなく、副葬品は燃えるものを選ぶことが一般的です。副葬品で納めたいものがある場合は事前に葬儀会社に相談するのがよいでしょう。

また、副葬品は後日でも納めることができますので、必ず納棺の儀式の際に納めなくてはいけないというものはございません。

♦棺の蓋を閉じます

副葬品を棺の中へ納めた後は、納棺の儀式に参列している皆様で合掌・一礼をし、皆様方の手を持って蓋を閉じ、納棺の儀式は終了となります。

場合によっては蓋を閉じた後に、合掌・一礼をすることもあります。

納棺の儀の詳細を見る

■近年の納棺の儀式の傾向

昔の納棺の儀式は親族だけで全てを行うものでした。

(※地域によっては近所の方々も参加するところもあります。)

しかし現代では、人々の意識や考え方、社会的環境や生活様式の変化により、故人様が亡くなった後の儀式全般を葬儀会社に依頼するケースが増えたことで、納棺の儀式もあわせて依頼するのが一般的になってきました。

また葬儀の役割も、死者を送るというよりは故人様とのお別れをするためのものへと変わりました。

そのような変化に伴い、残された人が故人様と向き合う時間を作るために行う納棺の儀式を、プラン内に含む葬儀社も増えてきました。

■亡くなってから納棺までの流れ

亡くなってから納棺を行うまでの流れは大体決まったものになっています。

現代では病院や施設で亡くなる方も増えてきていることから、ご臨終後の搬送から納棺、葬儀までの一連の流れを葬儀会社へ依頼することが多いです。

実際に自宅や葬祭場にご遺体が搬送され安置されてから納棺まで、どのように行われていくのかの流れを知っておくことで、落ち着いて行動することができるようになりますので、確認しておくと良いでしょう。

♦ご臨終

病院:病院で亡くなると、医師から遺族に対して死亡したことを伝えられます。

その後、医師から死亡した方の情報や時間や場所などの書いてある「死亡診断書」が発行されます。この書類は役所へ「死亡届」を出す際に必要になりますので忘れず必ず受け取りましょう。

自宅・施設:自宅や施設で亡くなった場合は、かかりつけの医師に息を引き取ったことを連絡します。その医師によって死亡したことを確認してもらい、「死亡診断書」を受け取ります。

どこで亡くなったとしても、医師から発行される「死亡診断書」がなければ、死亡届の手続きや火葬や埋葬ができなくなってしまいますので、無くさないよう注意しましょう。

♦末期の水

故人様が渇きに苦しむことがないようになどの願いが込められています。

病院や施設で行われることもありますが、ご遺体の安置先で行われることもあります。

故人様との関係の深かった方から順に、水を含ませた脱脂綿などで故人様の口を潤します。

♦エンゼルケア

死後のご遺体に関する手当て全般を「エンゼルケア」と言います。

ご遺体をアルコールなどで清拭(せいしき)をし清潔な状態にした後、血液や体液が出てしまわないように、「口・目・鼻・肛門」に脱脂綿を詰め、口腔ケアをし口が開いてこないようケアをします。

その後、病衣からご遺族が準備した衣類へと着せ替えを行い、エンゼルメイクも行います。

頭髪を整えることや、顔剃りなども含めて行います。

エンゼルケアは病院や施設で必ず行われるものではなく、ご自宅や葬祭場などで安置された後に葬儀会社や納棺師が行うこともあります。

♦ご遺体の安置

病院であれば病室から霊安室へ運ばれます。

霊安室は一時的な安置場所であり、長期間は利用できませんので、その間に安置場所などの手配が必要になります。また、病院によって利用できる時間は異なりますので、病院への確認が必要となります。

施設の場合だと個室の場合は使用していた部屋で安置されることが多いです。

病院に比べると、長期間利用できる施設が多いですが、施設によって異なるので病院同様確認が必要になります。

この際に親族などへの死去報告も合わせて行うとよいでしょう。

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♦葬儀社への連絡

葬儀社が決まっているのであれば速やかに連絡をし、病院や故人様が死亡した場所などの情報を伝えご遺体の搬送をしてもらえるようにします。

葬儀社が決まっておらず、すぐに決められない場合には、病院や施設が紹介してくれる葬儀会社に依頼することもできます。

ただし、紹介の場合は紹介料などかかり、割高になる場合もありますので時間があるのであればご遺族側でも探してみることをお勧めします。

またほとんどの葬儀会社が事前の相談もできますので、万が一のことがあってから焦ることのないように事前に相談しておくのも一つの手段です。

葬儀を行うにあたり、葬儀プランや火葬場の手配、通夜告別式などの日程を決めるなど、葬儀会社とはさまざまな打ち合わせをしなければなりません。

特に日程を決める場合には、僧侶や遠方の親族の確認、火葬場の空きなどを調整しなければいけないため、葬儀会社とは早めに打ち合わせを行うことが必要です。

♦ご遺体の搬送

まず法律上、故人様が亡くなってから24時間以内は火葬ができません。

死亡診断の誤認で蘇生する可能性を考えられたため決められたものと言われています。

現代の医療で、死亡診断を誤認し生き返るということはあまり考えられませんが、法律が優先されますので、まずは病院や施設からご自宅もしくは葬祭場、安置施設へご遺体を搬送して安置しなければなりません。

搬送については葬儀会社へ連絡をとった際にご遺族の希望や病院や施設から近い場所を提案してくれますので、相談すると安心でしょう。

安置の際は頭を北に向ける「北枕」にすることが一般的です。

これは釈迦が入滅の際に北の方角を向いて横になったことが由来とされています。

♦枕飾り

故人様の枕元には、仮祭壇とも言われる「枕飾り」を用意します。

「枕飾り」では白木の台に、「香炉」「線香」「燭台」「鈴」「水」「一膳飯」「花瓶」が置かれます。

花瓶にはしきみを飾るのが一般的ですが、菊やユリなどが飾られることもあります。

お通夜までの間に弔問者が訪れることもありますので、駆けつけてくださった方々には、この祭壇に手を合わせていただくこととなります。

これらの多くは、葬儀会社が用意してくれることが多いです。

♦枕経(枕勤め)

枕飾りを整えたら、僧侶(菩提寺)を呼び「枕経(枕勤め)」を依頼します。

枕経は故人様の枕元でお経を読む儀式です。

この時の遺族の服装は特に決まりはございませんので平服で構いません。

亡くなった後の最初の仏事となりますが、近年では省略し、通夜の読経と合せて行う場合が増えてきています。

現在は臨終後に行うのが一般的となっておりますが、もともと枕経は死を看取りながらお経を上げることをいいます。

♦葬儀の準備・手続き

通夜・告別式の前には、さまざまな準備や手続きが必要です。

葬儀内容についての日程や詳細の打ち合わせ、内容が決まれば関係者への連絡、仏式での場合だと僧侶への連絡など、身近な方が亡くなり悲しんでいる最中であっても、やらなければいけないことがたくさんあります。

大切な人を亡くし、心の整理がつかず心の負担が大きい中ですので、葬儀会社のサポートを受けながら行っていきましょう。

♦納棺

湯灌を行い、死装束を着せ、故人様の身支度を行いお棺へと納棺します。

湯灌は本来自宅の風呂で故人の身体を洗い清めることですが、最近では濡らした脱脂綿で身体を拭いたり、シャワーのついた専門の道具を用いて洗い清めることが増えてきています。

お身体を洗い清めた後には死装束を着せます。

三角巾や経帷子(きょうかたびら)を着せるのが、昔からの風習でしたが、現在では故人様が生前に着ていた洋服を着せて、経帷子を上にかけるだけのこともあります。その後顔剃りや髪型を整え、死化粧をします。

故人様の身支度の準備ができた後に、お棺へお身体を納めることとなります。

昔は遺族のみで行っていた納棺ですが、最近では納棺師や葬儀会社のもと行われることが増えました。とはいえ、現在でも故人様の身支度やお棺へ納める際も納棺師や葬儀会社の指示のもと、ご遺族の手で身支度やお棺へ納めることも多くなっています。

棺へ故人様のお身体を納めたのちは、故人様へ合掌をし棺の蓋を閉めます。

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■死装束(しにしょうぞく)とは

死装束とは、亡くなった方に着せる衣装のことを言います。一般的な死装束は白の仏衣ですが、宗派にもよって異なりますし、最近では故人様が愛用していた衣服を着せることもあります。

♦仏式の場合

仏式では、故人様は49日間の旅に出ると言われているため、旅装束が用意されます。

・白足袋、草履

旅の道中に安全に旅ができるように足につけます。

また、草履は履かせるというよりは故人様をお棺へ納めた後に、一緒に足元に納めることが多いです。

※地域によっては草履ではなく草鞋(わらじ)を納めることもあります。

・脚絆(きゃはん)

旅の道中にすねが傷つかないようにすねにつけるものです。

・手甲(てっこう)

旅の道中に手の甲に傷がつかないようにつけるものです。

・天冠(てんかん)

三角の頭巾で、旅の途中の足元を照らす役目があると言われています。

本来だと額につけるものですが、最近では顔の印象が変わってしまうため、額にはつけず頭陀袋の中に入れ棺の中に一緒に納めることの方が増えてきました。

・頭陀袋(ずだぶくろ)

亡くなった方が、三途の川を渡るのに必要とされている六文銭を入れておくための袋が頭陀袋です。

本来ですと本物の硬貨を入れていましたが、最近では火葬の際に金属類を棺に入れることが禁止となっているため、紙に印刷されたお金を入れます。

※地域によっては、炭で作った六文銭を入れる地域もあります。

・数珠

数珠には煩悩をなくし、仏の功徳があるという意味があります。生前に故人様が持っていた数珠を持たせることもできます。

ただし、素材によっては入れることができないものもありますので、葬儀会社に相談すると良いでしょう。

・杖、編み笠

編み笠:旅の道中の雨風や日差しから身を守ってもらうように持たせます。

杖  :旅の道中、目の前に来た厄災を振り払うために持たせます。

旅装束は仏教から来ている習慣ですが、宗派によって行わないこともあります。

例えば浄土真宗の場合では、亡くなったらすぐ成仏すると考えらているため、故人様が新たな世界へ旅をすることがないため、旅装束は行いません。

その他にも、宗派や地域性によって習慣が異なることがありますので、確認は必要でしょう。

♦神式の場合

神式の場合は神様と同じ姿にします。

亡くなった方は、その家の子孫たちを守護する神になるという考えがあり、死装束には神様の衣である白の狩衣(かりぎぬ)を用意します。

男性の場合には烏帽子(えぼし)を被せ、笏(しゃく)を手に持たせるようにします。

女性であれば、扇を持たせます。

近年では仏式、神式とも同様に、故人様が生前気に入っていた洋服や和服を死装束にすることが多くなりました。

♦その他

・故人様のお身体の状態によっては実際に着せることが困難な場合などは、死装束を身体の上からかける場合もあります。

・地域によっては「逆さごと」の風習により、身体の上から死装束をかける際に、上下逆さまにすることもあります。

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■副葬品の注意点

故人様の愛用していたものなどを副葬品として全て棺に納められるわけではなく、棺に納められるものと、納められないものがあります。

ここでは、副葬品に関する注意点をお伝えします。

♦副葬品の注意点

・基本的には燃えるもの

副葬品として棺に納められるものは基本的に燃えるもののみです。

・燃えるものならなんでもいいのか、というわけではございません。燃えるものならなんでもいいわけではなく、例えば水分を多く含んだ果物や、厚い辞書のような書籍、硬質な木材製品は燃えにくく、火葬炉の故障にもつながってしまいますので、葬儀会社への確認になります。

・有毒ガスや爆発にも注意

プラスチック製品など有毒ガスが発生する可能性があるもの、密封された瓶や缶など爆発の危険性があるものは納められません。

プラスチック製品は、遺骨に付着してしまう可能性もありますので要注意です。

♦副葬品に向かない品の例

・酒瓶

・メガネ

・ゴルフボール(野球やサッカー等も)

・水分量の多い果物

・腕時計

・指輪

・貴金属

・宝石

・金属製のもの

・厚い書籍

棺に納められないもので、例えばメガネ時計、指輪などの小物については火葬が終わり、収骨の際に骨壺の中に副葬品として納める場合もあります。

また、故人様の愛用品を全て副葬品にするのではなく、形見として持っておくことも供養になります。

副葬品については火葬場によって決まりがあります。そのため、事前に葬儀会社に確認をすることをお勧めいたします。

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■納棺時のマナー

♦服装

納棺の儀式に参加する方々は、基本的に家族や親しい親族に限られます。そのため自宅での納棺の儀式の場合は特に服装に決まりはありません。

しかし、地域の風習によって異なりますので、どんな服装をしてよいかわからず迷う場合は、喪服を着用しておけば間違いはありません。

また、私服でよい場合であっても納棺の儀式は亡くなった方のための儀式となるため、派手な色味の服は避け、場の雰囲気にあった服装にすると良いでしょう。

葬祭場での納棺の儀式であれば、納棺の儀式後にそのまま通夜が行われることもあるため、喪服を着用しての参加がよいでしょう。

♦髪型

納棺の儀式では、故人様の身体を清めたり着替えさせたりなど、肌に触れる機会が多くあります。

この際、髪の毛が顔に落ちてきたりと邪魔になってしまうような髪型をしていると、儀式がスムーズに進まなく、他の家族にも迷惑をかけてしまいます。

そうならないためのも、髪の毛の長い人は一つにまとめてあげるか、きっちりと結ぶようにして、乱れることがないような髪型にすると良いでしょう。

♦靴

納棺の儀式に出席する際の靴は、服装と同様に行う場所によって違いがあります。

喪服を着る際の靴は黒の革靴やパンプスですが、自宅で納棺の儀式を行われる場合は通常通りの靴で問題ありません。

納棺の儀式が葬祭場で行われる場合には黒の革靴やパンプスですが、移動などを考えて動きやすい黒の靴を用意するのも良いでしょう。

ただし、履きやすいからといってサンダルなどを履くのはいけません。

♦バック

納棺の儀式は家族や親族のみの出席が多いため、通夜・告別式のような正式なバックでなくても問題はありません。

ただし、次のような点に注意してバックを選ぶようにしましょう。

・エナメルで光っているようなバックは使用しない

・派手な模様や色合いのバックは使用しない

・肩掛けや持ち手がチェーンのものは避ける

基本的には、黒かグレーの落ち着いた色合いで無地に近いバックであれば問題ありません。

♦アクセサリー

アクセサリーをつけていると、故人様に触れて外れたり故人様のお身体を傷つけてしまう可能性がありますので、納棺の儀式では身につけているアクセサリーは外しておいた方が良いでしょう。

そもそも、葬儀でのアクセサリーは派手ではないものや、宝石も真珠のみと決まっています。

最初からつけずに出席するか、葬儀用に別途持ち運ぶ方が良いでしょう。

納棺の儀式は故人様と家族の大切なお別れの時間であり、故人様をを想い想いやりに溢れた時間です。

たった一度しかない大事な人とのお別れの場だからこそ、納棺の儀式を通じて故人様との最後の時間を有意義に大切にしたいものです。

そんな儀式だからこそ、納棺の儀式の意味やマナーを踏まえて、悔いなく故人様との最後のお別れの時間を過ごせるように心がけましょう。

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この記事では、納棺時のマナーを紹介してきました。一方で、実はお葬式には納棺時だけでなく、お葬式やお通夜を通して守った方がいいとされるマナーが多数存在し、知らないとご遺族の方に対して失礼になる場合もあります。

こちらの記事で詳しく紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

■おくりびとの納棺の儀式の特徴

「おくりびとのお葬式」はスタッフが全員納棺師といった、今までにない葬儀会社です。

先でも述べたようにスタッフが全員納棺師であるため、多くの葬儀会社は、ご遺体のケアを1回しか行わないところ、故人様の状態に合わせて十分なケアを行います。

したがって、いつまでも故人様に触れることができ、ご生前のような綺麗なお顔にお会いすることができるようケアを行って参ります。

「おくりびとのお葬式」が最も大切にしている時間と空間、それが「納棺の儀」です。

その故人様やご家族様にあった納棺の儀を行うことができるよう、納棺の儀のお時間では、故人様のことだけに想いを馳せ、ご遺族一人一人が想いのまま大切な方を見送ることができる、そんな場面をご遺族の皆様と一緒に創出できるよう、そして故人様を送りたいと思う、みんなが「おくりびと」になる、いつまでも心に残る大切な儀式となるように精一杯お手伝いをさせていただきます。

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