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【例文あり】通夜での挨拶|タイミングやNGポイントなど

【例文あり】通夜での挨拶|タイミングやNGポイントなど

【例文あり】通夜での挨拶|タイミングやNGポイントなど

目次

葬儀のかたちが多様化していっている現在ですが、一般的な葬式の場合は「通夜があって、そして葬儀がある」という流れがとられます。

そしてこの通夜や葬式のときに行われるのが、「喪主による挨拶」です。

今回はこの挨拶について、

・通夜の挨拶は何のために行う?

・通夜の挨拶のタイミング

・伝えるべきことと、NGポイント

・挨拶の例文

について解説していきます。

*なお、特記すべき事情がない限り、本稿では「仏教式の葬儀」を想定してお話ししていきます。

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通夜挨拶は何のため?

通夜の挨拶は、「参列してくれた人に対するお礼」を目的としています。

この「お礼」は、単純に通夜に足を運んでくれたことだけに対するものではありません。生前に故人様と親しくしてくれたことに対するお礼も含むことになります。

また、「故人様が旅立った後の家族に対しても、指導をしてほしい」「変わらぬ付き合いを続けてほしい」と伝えるために行うものでもあります。

なお「挨拶をするときに、事前に紙に書いておいた文章を読み上げては失礼に当たるのではないか」と不安に思う人も多くいますが、これは問題ありません。

手元に挨拶分の原稿を持っておき、それを読み上げるかたちにする方が緊張しなくて済む……ということであれば、この方法をとっても構いません。

ちなみに挨拶は喪主が行うのが原則ですが、「喪主のダメージが精神的に大きくて、とてもできる状態ではない」などのときには、ほか近親者が代わりにこれを務める場合もあります。

挨拶は通夜終了直前に

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葬儀の形態によって多少異なる場合がありますが、通夜の挨拶は、基本的には「通夜が修了する直前」に行われます。

通夜は、

1.親族および参列者着席

2.僧侶入場

3.読経~焼香

4.僧侶による説法

5.僧侶退場

6.喪主挨拶

7.通夜終了

という流れをとります。

また、通夜の後にはよく通夜振る舞い(通夜の後に、控室などで飲食を行うこと)を行います。

喪主の挨拶はこの通夜振る舞いの直前に来ることになるため、通夜振る舞いの簡単な案内が内容に盛り込まれることもあります。

通夜挨拶で伝えたいこと・知っておきたい注意点

上記でも少し取り上げてきましたが、通夜の挨拶で伝えることは以下の4点です。

1.参列のお礼

2.生前に故人様が受けた厚意に対するお礼

3.故人様の生前のエピソード

4.通夜振る舞いや、翌日の葬儀・告別式に関する案内

最低限必要な要素として、1と2が挙げられます。

3に関しては、故人様をより身近に感じてもらえるものであるため、「入れることができればより良い項目」だといえるでしょう。

4については、スタッフからの案内が行われる場合もありますが、盛り込んでおくと親切かもしれません。

通夜挨拶は、喪主から思いを伝えるものです。

そのため「この言葉は絶対に使ってはいけない」「この言葉を使うのは絶対的にルール違反である」という厳密なものは存在しません。

ただ、一般的には下記のような表現は避けたほうが良いとされています。

・重ね言葉

「たびたび」「ますます」「重ね重ね」などの言葉は、「不幸が重なる」と言われております。

このような言葉はそうそう使わないと思われがちですが、意外と「生前、故人に対して賜りましたご厚情に、重ね重ねお礼を申し上げます」などのように使ってしまいがちなので注意をしたいものです。

・生死を直接的に表す言葉

「死ぬ」「生きていたとき」「死亡」などのように、生死を直接的に表す表現も避けた方がよいでしょう。

「亡くなったとき」「生前」のように言い方を調整したいものです。

また、「消える」「切れる」「終わる」などのように、不吉さを表す言葉は原則として使いません。

・宗教観と合わない言葉

日本人は、宗教に対する帰属意識やこだわりが少ない傾向にあるといわれています。そのため、亡くなった人に対して「天国に行く」などの表現を使用しがちです。

しかしこの「天国」という言葉は、厳密にはキリスト教の言葉です。そのため仏教の葬儀では基本的には使わない方が良いでしょう。

なおここでは主に仏教の葬儀を取り上げていますが、同様に、神道やキリスト教においては「冥福」「冥途」という表現は避けるようにした方が望ましいといえます。

「冥福」「冥途」は、仏教の言葉だからです。

・故人様をけなす表現

故人様をけなす表現は、基本的に使わないよう心がけましょう。

謙遜のつもりであっても、「故人はわがままな人だったので、みなさんに迷惑をかけたと思う」「がんこさが過ぎて、子どもたちにとっては畏怖の対象だった」などのような表現は、聞く側にとっても心地よいものではありません。

葬儀における挨拶のときには、故人の良い面や穏やかな面、親しみやすさを感じる面などに注目したエピソードを入れ込むと良いでしょう。

気持ちの伝わる挨拶文

ここからは、具体的な挨拶文を紹介していきます。

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挨拶文(例)

「①本日はお足元の悪いなか、亡き母●●のためにご足労いただき、誠にありがとうございます。

②故人は生前、『子どもの頃から好きだった歌で、大人になってからもたくさんのお友達ができた。歌は人同士をつなげてくれるね』と何度も語っていました。このように大勢の方に見送られて、好きだった歌とともに送られる母の人生は、きっと幸せなものであったかと思います。③生前母に賜りましたご厚情に、故人とともに深くお礼申し上げます。

④別室にてささやかながらお食事の席を設けておりますので、ご都合のよろしい方はぜひご参加いただき、母の思い出話などをお聞かせいただければ幸いです。

⑤また、明日の葬儀・告別式は、××時より〇〇にて執り行います。

本日は誠にありがとうございました」

先に挙げたポイントとともに見ていきましょう。

①参列のお礼

雪や雨の日の通夜の場合は、このようにするとよいでしょう。

晴天の場合は、「お忙しいなか」「ご多忙のなか」などにすると不自然さがありません。

②故人様の生前のエピソード

ここでは「趣味+周りの人とのつながり」としましたが、ほかのエピソードでももちろん構いません。

また、簡潔にまとめたいのであれば、省略しても構わない部分です。

③生前に故人様が受けた厚意に対するお礼

「今後とも、残された家族に変わらぬご指導ご鞭撻をお願いいたします」などのようにつなげてもよいでしょう。

④通夜振る舞いや、翌日の葬儀・告別式に関する案内

最後にお礼の言葉で締めます。

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まとめ

通夜挨拶は、参列してくれた人や、生前に良くしてくれた人に対するお礼を述べるためのものです。

簡素にまとめることもできれば、故人様のエピソードを盛り込んで長文にすることもできます。

どちらが良い・悪いということはありませんが、いずれにせよ、一度文章に書き起こしてまとめてみるとよいでしょう。


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